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感情労働としての看護

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患者は痛かったり、苦しかったり、淋しかったり、怖かったり、焦ったりしていて、それを何とかしてほしいと思っているのです。確かに教科書には、疾患のことが詳しく記述されていますが、個々の患者が何を思い、どのような助けを必要としているかは、当人でなければ分かりません。いえ、当人ですら、分からないときがあります。そこで、患者はときに看護婦の理解を越えた反応を示します。しかも、より深刻な問題は、そうした患者の精神的な不安定さではなく、そうした患者に手を焼く看護婦自身の精神状態にあるのです。そんなとき、ホックシールドの感情労働という概念に出会ったのです。

感情労働としての看護について理解するのは、一つには看護婦自身のメンタルヘルスのためでもありますが、もっと大事なのは、それによって患者の理解が深まり、ケアの質も高まるということです。(本書・解題より)

目次

世界の水につかる

ケアについてまったく何も語られない

患者の具合の悪いところから学ぶ

病棟婦長と感情ワークの基礎構造

病院で死ぬこと

ケアリングの軌跡

感情労働としての看護

著者/翻訳 パム スミス (著), Pam Smith (原名), 武井 麻子 (翻訳), 前田 泰樹 (翻訳)
出版社 ゆみる出版
価格 ¥2,200 税込
発売日 2000/12/21
ページ数 298ページ
ISBNコード ISBN-10 ‏ : ‎ 4946509232
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4946509230
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